dCLセミナー KOMORI Digital Production for IGAS2018

日時:2018年06月01日(金)

「dCLセミナー ~KOMORI Digital Production for IGAS2018~」を、KOMORI本社二階のdCL(デジタルクリエイティブラウンジ)にて開催しました。今回は、7月に開催されるIGAS2018に向けて、KOMORI が進めるコネクテッドオートメーションにも不可欠なKP-コネクト、デジタル事業の最新情報、日本で215台稼働中のKOMORIのデジタル印刷機インプレミアCシリーズの活用について実演を通じてご覧いただきました。



国内営業2部 三浦による開催のご挨拶に続き、情報システム本部 篠原のプレゼンにて、工程管理のデジタル化とオートメーションで、スマートファクトリーを実現するKP-コネクト プロの“見える化“と”工程管理“の機能について解説しました。KP-コネクトを活用するオペレーターのデスクをイメージしてiPadと大型モニターを用意し、簡単に操作する様子をご覧いただきました。

[KP-Connect]
KP-コネクトは、印刷製造プロセスを「つなぐ」ことで、生産工程の見える化、MISとの自動連携、ワークフローの自動化、スケジューリングの効率化を支援する、印刷機メーカーKOMORIならではのソリューションです。印刷機1台の見える化から可能で、必要に応じて機能を充実させることが出来ます。
STEP1:最新のKOMORI機の見える化と改善策の提案を行う ※1
STEP2:すべての印刷機の見える化を行う ※2
STEP3:印刷工程を効率化する ※2
※1 KP-コネクト ベーシックの機能
※2 KP-コネクト プロの機能



つづいて、DPS営業推進部DPS国内販売推進課課長 渡部より、IGAS出展機である29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム インプレミアIS29、フルカラーデジタルプリンティングシステム インプレミアC101、デジタルカッティング&クリーシングシステム ハイコン社ユークリッドを紹介しました。インプレミアIS29は世界で15台(2018年5月時点)が稼働しており、商業印刷や校正用途などでフルカラープリンティングを支えています。IGASでもこの3台を展示し、ビジネスモデルをはじめ様々な印刷現場の課題に対するソリューションを提案します。

[インプレミアIS29の特長]
① パーソナライズ
One to oneマーケティングに役立つパーソナライズ印刷など、多品種小ロットの生産が可能になります。
フルバリアブルはもちろん、オフセットでベースを印刷、可変部はインプレミアIS29で追い刷りするといった使い方もできます。
② 高付加価値
個別店舗専⽤ポスターやプレミアムパッケージなどデジタルならではの小ロット生産を実現します。オフセットでは出力できないような色や特色も、広い色域を持つインプレミアIS29では、目を引く発色で再現できます。
③ 少人化
⾼度な技術が不要で、経験の浅いオペレーターやプリプレス担当の方でも基本的には1人での操作が可能です(スキルレス)。若⼿のオペレーターを採⽤する事で固定費の削減にも貢献します。
④ 作業工程削減
デジタル印刷は無版のため、版出⼒/検版などのCTP作業がゼロになります。
作業⼯程・⼯数が低減する事でロス・ミスも低減し、コスト削減やスピード対応といったクライアントからの要求にも応える事ができます。
⑤ 短納期
作業⼯数低減に伴い、製品を納めるまでにかかる時間が従来よりも短縮されます。特にクライアントからの急な変更や追加での依頼にもレスポンス良く対応できます。
⑥ ストックレス
必要な時に必要部数のみ納品でき、在庫管理が不要となります。また用紙とデータさえ準備すれば即座に増刷にも対応でき、タイムリーに最新版へと変更し納品することが可能です。



■実演/ペットショップへのアプローチ
国内営業1部2課 須藤のプレゼンにて最新機種であるKOMORIインプレミアC101/C72の革新的な機能と、独自のCMSソフト K-カラーシミュレーター2 との連携について実演を交えてご紹介しました。実演ではペットショップへのアプローチをテーマに、インプレミアC72でチラシ(OKトップコート、76.5kg)を出力、さらに幅広い紙厚に対応するインプレミアC101でカレンダー(TOマット、153kg)とカレンダーケース(サンカード、18.5kg)を出力し、薄紙から厚紙へ切り替えても落ちない生産性を手に取ってご覧いただきました。実演のオペレーションはDPS営業推進部DPS業務推進係 大浦が務めました。

[インプレミア C101の特長]
① 稼働率の大幅向上
濃度管理や色調管理、表裏見当調整といった、従来は個別に実施していた複数の日常的な調整作業が、新機能「インテリジェントクオリティオプティマイザー」により一括自動調整でき、準備時間を短縮します。
また、従来ロングランJOB時にはキャリブレーション作業で定期的に稼働停止していましたが、リアルタイムで階調補正・表裏見当調整を行うことで、ノンストップ生産を実現します。
② 強化された厚紙対応力により受注幅の大幅拡大
新開発の定着ベルトステアリング機構が確実な用紙搬送を実現するほか、ベルト給紙時の圧着面積を改良したエアサクション給紙システムにより、厚紙・コート紙の給紙がより安定し、52g/㎡からクラストップの400g/㎡までの厚紙印刷に対応し、受注幅の大幅な拡大を支援します。
③ 最高レベルの品質/生産性
薄紙(52g/㎡)から厚紙(400g/㎡)まで、100%の生産性を実現します。
新開発の大径上定着システムとデジタルトナーHDEによる優れたトナー定着適性、そして紙曲がり検知・自動調整機能(高精度レジストレーション機構)、ハイブリッドデカールシステムにより、紙種に左右されない生産性と品質を実現します。さらに、完成度の高い中とじ製本を可能にするT-Shape型中とじユニットに加え、折り目部に筋入れをするクリーサーユニット、用紙の天地をカットするトリマーユニットといった各種オプション機能で、さらなる差別化に貢献します。

[K-カラーシミュレーター2の特長]
① シンプル&イージーセッティング
② 高いカラーマッチング性能
③ 柔軟なCMS運用(リモートプルーフ)
④ トータルCMSサポート
KOMORIが提供するスキルレスカラーマッチングシステム(CMS)K-カラーシミュレーター 2は、オフセット機の基準印刷をPODやインクジェットプリンターで近似再現するCMSです。工場側では色調整時間やヤレ紙、版の焼き直しの削減による生産性向上とコストダウンが可能なほか、校正と本機出⼒の色品質が近似することでカラープルーフや簡易校正をスムーズに進め、少部数生産やサンプル作成にも効果を発揮します。
また従来のようにカラーマッチングの設定を定期的に業者に依頼する費用と時間が不要で、自社で簡単にマッチングされた状態を維持することができます。プレゼンではオフセット機で印刷した用紙の空白部分にインプレミアC72で同じ絵柄を出力したサンプルを紹介しました。



最後に、国内営業1部部長 菅より結びのご挨拶をしました。終了後、多くのお客様から製品の性能やビジネスへの活用についてのご感想やご質問をいただきました。
7月26日から東京ビッグサイトで開催されるIGAS2018では、出展社最大規模である250小間のブースで「INNOVATE TO CREATE」をテーマにさまざまなソリューションをご提案します。IGAS2018特設サイト(http://www.komori.com/show/igas2018/ja/)より事前登録のうえ、ぜひKOMORIブースにお立ち寄りください。皆様のご来場をお待ちしております。