dCLデジタルソリューションセミナー

日時:2018年11月22日(木)

このたび、「dCLデジタルソリューションセミナー」を、KOMORI本社二階のdCL(デジタルクリエイティブラウンジ)にて開催しました。今回は、KOMORI PODの核となるK-カラーシミュレーター2 により可能になるCMS体制や、日本で225台稼働中のKOMORIのデジタル印刷機インプレミアCシリーズの小ロット生産について動画や実演を通じてご覧いただきました。



国内営業1部部長 菅による開催のご挨拶に続き、国内営業1部1課 前田のプレゼンにて、2019年春にフィールドテストを予定している40インチ枚葉ナノグラフィックプリンティングシステム インプレミアNS40の紹介のほか、KOMORIのPODの新機能をご覧いただきました。

[インプレミアNS40の特長]
インプレミアNS40は、デジタル印刷機としての利便性と広い色域に加えて、B1サイズでありながら6,500回転という印刷速度の優位性により、商業印刷分野のみならず、優れた生産性を実現する印刷システムです。
独自開発のランダナノインクを使用した全く新しい印刷プロセスのデジタル印刷機で、用紙の表面に瞬間的にインクが接着するため、高速で鮮明な耐摩耗性の高い印刷を実現します。またすべての既成印刷用原反(コート紙、上質紙、厚紙、プラスティック、特殊紙)が使用できます。

■実演/ペットショップへのアプローチ
KOMORIのPODの最新機種であるインプレミアC101/C72の革新的な機能と、独自のCMSソフト K-カラーシミュレーター2 との連携について実演を交えてご紹介しました。実演ではクリスマスをテーマに、幅広い紙厚に対応するインプレミアC101でバリアブルなパッケージ(サンカード、K18.5㎏)とA4チラシ(オーロラコート、菊76.5kg)を出力、さらにインプレミアC72でとランチョンマット(レーザーピーチ、紙厚0.12mm)を出力し、手に取ってご確認いただきました。実演のオペレーションはDPS営業推進部DPS業務推進係 大浦が務めました。他にもクリアファイル、紙袋、長尺印刷のサンプルの実物をご覧いただきました。



[インプレミア C101の特長]
① 稼働率の大幅向上
濃度管理や色調管理、表裏見当調整といった、従来は個別に実施していた複数の調整作業が、新機能「インテリジェントクオリティオプティマイザー」により一括自動調整でき、準備時間を短縮します。
また、従来ロングランJOB時にはキャリブレーション作業で定期的に稼働停止していましたが、リアルタイムで階調補正・表裏見当調整を行うことで、ノンストップ生産を実現します。
② 強化された厚紙対応力により受注幅の大幅拡大
新開発の定着ベルトステアリング機構が確実な用紙搬送を実現するほか、ベルト給紙時の圧着面積を改良したエアサクション給紙システムにより、厚紙・コート紙の給紙がより安定し、52g/㎡からクラストップの400g/㎡までの厚紙印刷に対応し、受注幅の大幅な拡大を支援します。
③ 最高レベルの品質/生産性
薄紙(52g/㎡)から厚紙(400g/㎡)まで、100%の生産性を実現します。
新開発の大径上定着システムとデジタルトナーHDEによる優れたトナー定着適性、そして紙曲がり検知・自動調整機能(高精度レジストレーション機構)、ハイブリッドデカールシステムにより、紙種に左右されない生産性と品質を実現します。さらに、完成度の高い中とじ製本を可能にするT-Shape型中とじユニットに加え、折り目部に筋入れをするクリーサーユニット、用紙の天地をカットするトリマーユニットといった各種オプション機能で、さらなる差別化に貢献します。

[K-カラーシミュレーター2の特長]
① シンプル&イージーセッティング
② 高いカラーマッチング性能
③ 柔軟なCMS運用(リモートプルーフ)
④ トータルCMSサポート
KOMORIが提供するスキルレスカラーマッチングシステム(CMS)K-カラーシミュレーター 2は、オフセット機の基準印刷をPODやインクジェットプリンターで近似再現するCMSです。工場側では色調整時間やヤレ紙、版の焼き直しの削減による生産性向上とコストダウンが可能なほか、校正と本機出⼒の色品質が近似することでカラープルーフや簡易校正をスムーズに進め、少部数生産やサンプル作成にも効果を発揮します。
また従来のようにカラーマッチングの設定を定期的に業者に依頼する費用と時間が不要で、自社で簡単にマッチングされた状態を維持することができます。



最後に、販売推進部部長 高野より結びのご挨拶をしました。終了後、多くのお客様から製品の性能やビジネスへの活用についてのご感想やご質問をいただきました。
KOMORIは、お客様の印刷ビジネスにおける様々な課題解決をサポートするプリントエンジニアリングサービスプロバイダーとなるべく、多種多様なご提案を行っております。今後ともどうぞご期待ください。