Autumn Fair 2018 内覧会

日時:2018年10月12日(金)

2018年10月12日(金)、(株)小森コーポレーション つくばプラント・KGC(小森グラフィックテクノロジーセンター)において、内覧会「Autumn Fair 2018」を開催しました。内覧会は午前と午後の2回行い、60社101名に来場いただきました。



国内営業2部4課課長 木暮の司会進行で始まり、初めに、常務執行役員国内営業本部本部長の小森からご挨拶しました。その後、3つのテーマの個別セミナーから1つを選んで参加いただきました。
また、今回は特別セミナーとして株式会社マーセナリ 顧問 松川 直 様の講演を開催しました。

■個別セミナー
①KP-コネクトプロによる工程管理とオートメーション
②KOMORI デジタルプリンティングシステム最前線
③ポストプレス~自動化と省力化をもたらすハイエンドシステム~



■特別セミナー「セールスプロモーションの現状と今後の動向」
株式会社マーセナリ 顧問 松川 直 様
「デジタルでのプロモーションが拡大した一方、セキュリティやデータ保護の規則も強化されてきました。クライアントはデジタルに費やしていた販促予算の構成を変え、紙への揺り戻しが起こるでしょう。ただし、印刷に回帰したとしても、戻る場所は同じではありません。コンビニは若年層の減少・中食の増加・廃棄ロスといった課題から、従来の本部による統制からエリアマーケティング中心になり、飲食店でもデジタルクーポンのみではなく、紙のクーポンも併用したマーケティングに変化するなどの動きが出ています。
例えば、エリアマーケティングは各商圏×店舗数で考えます。このエリアごとにふさわしいクーポンを配るための『刷り分け』は、ニーズはあっても仕組みがありません。
デジタルのクーポンは見せて終わることが多いのに対し、紙のクーポンは回収できるためコントロールしやすく、新規顧客が来やすい利点があります。
揺り戻しによる戻りどころがビジネスになるのです。印刷も、デジタルと組み合わせた新しい活用が重要であると思います。」
講演後は質疑応答が交わされました。

■実演1[リスロンGX40RP]
【実演機】
・H-UV L (LED)搭載菊全判両面8色オフセット枚葉印刷機 リスロンGX40RP(GLX-840RP)
【制作物】
1ジョブ目:A4×16P コスメカタログ 300枚
2ジョブ目:A4×16P ペットショップカタログ 600枚
3ジョブ目:ギャンギング印刷 300枚
【用紙】
オーロラコート



薄紙から厚紙まで安定したワンパス両面印刷が可能なリスロンGX40RPはすでに世界で100台以上が導入されています。実演では、リアルタイムで時間を計測しながら、KP-コネクトプロから自動で送られるプリセットデータにより、3ジョブをワンマンオペレートでノンストップ生産する「オートパイロット」の実演を行いました。
1ジョブ目は、スタート後すぐに最高速18,000回転で本刷りに入り、品質検査装置PQA-S V5とH-UV L (LED) の性能をご覧いただきました。ジョブ切り替えでは、全色同時刷版交換装置A-APCの版交換、ブランケット洗浄、インキ設定の3つを同時に行い、作業時間を大幅に削減する切り替え制御システム「パラレルメイクレディ」が活躍し、次のジョブの自動立ち上げを披露。3ジョブの実演を9分21秒で終了しました。
また、1ジョブ目のカタログはKOMORIのハイエンド断裁システム アプリシアCTXで、QRコードから自動プリセットされたデータに基づきスピーディーに断裁されました。

■実演2[インプレミアIS29/ユークリッド]
【実演機】
・29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム インプレミアIS29
・デジタルカッティング&クリーシング(筋押し)システム ユークリッド (ハイコン社)
【制作物】
1ジョブ目:A4×16P ペットショップカタログ
2ジョブ目:グリーティングカード
【用紙】
オーロラコート



デジタル印刷機インプレミアIS29は、UV乾燥装置により専用紙やプリコート不要で幅広い用紙適性を持ち、高い見当精度での両面印刷の後すぐに加工ができるため、多品種・小ロット・短納期を実現します。オフセット機と同様にKP-コネクトプロからプリセットデータを受け取り、1ジョブ目では、実演1の2ジョブ目と同じA4×16P ペットショップカタログを出力。K-カラーシミュレータ2による、オフセットでの同じ絵柄とのカラーマッチングの精度の高さをご覧いただきました。2ジョブ目では、RGBバリアブル出力による広色域なグリーティングカードを出力しました。ほかにも、インプレミアIS29を導入された水上印刷株式会社様(東京都新宿区)のコメントを映像や、インプレミアIS29の性能を生かした、特殊紙PETや和紙を用いたサンプルもご紹介しました。
最後に、世界で55台の納入実績を持つハイコン社のデジタルカッティング・クリーシングシステム ユークリッドにより、グリーティングカードに微細なレーザー加工を行い、サンプルをご覧いただきました。

実演終了後も各実機の前で熱心なご質問や対話が交わされ、内覧会は盛況のうちに終了しました。



このたびは弊社内覧会にお越しいただき誠にありがとうございました。
KOMORIは印刷機をはじめK-サプライインキなどの消耗品やサービス商品、KOMORIソリューションクラウドKP-コネクト、後加工のアプリシアシリーズなど、常にお客様の立場から次世代を見据えた商品を提供しています。今後もコスト削減、稼働率向上、高付加価値化など、お客様の課題を解決するためのトータルな印刷システムを提案してまいります。