内覧会 OPEN NEW PAGES SHOW 2018

日時:2018年03月01日(木)~02日(金)

2018年3月1日(木)から2日(金)、(株)小森コーポレーション つくばプラント・KGC(小森グラフィックテクノロジーセンター)において、内覧会「OPEN NEW PAGES SHOW 2018」を開催しました。内覧会は各日午前と午後の2回行い、131社271名の来場者にトータルなソリューションをご覧いただきました。
今回は特別セミナーとして、KOMORIのデジタル印刷機インプレミアIS29を導入された株式会社廣済堂様の講演を両日とも開催しました。

■特別セミナー「デジタル印刷だからこそ実現できる 新しいビジネスチャンスのために」
株式会社廣済堂 さいたま工場 制作部部長 中村和久 様
「当社には身近に複数のデジタル印刷機があったため、インプレミアIS29と併せて3機種をテストして比較しました。デジタル印刷機は各社一長一短があり、インプレミアIS29にも欠点があったものの、“用紙対応力、両面ワンパス印刷、カラーマッチング、色調の広さ、印刷品質の高さ”の5つから導入を決定しました。特にインプレミアIS29は『2次色の濁りのなさ』と『グラデーションの滑らかさ』に優位性がありました。デジタル印刷機は『品質は高くないが、小ロットの対応力が高い』と思われがちですが、インプレミアIS29は広色域と高品質で色校正にも適しています。
インプレミアIS29の広色域は色彩へのこだわりが強いクリエイターの仕事にも活きると考え、ブックデザイナーの佐藤亜沙美さん、イラストレーターの珈琲貴族さんに使っていただいたところ、高い評価を受けました。これまでデジタル印刷を敬遠していたクリエイターにもインプレミアIS29は好評で、『クリエイターはデジタル印刷ではなく低品質を否定しているのだ』と気づきました。デジタル印刷に対して、クリエイターも印刷会社も保守的になってはいないでしょうか?
デジタル印刷技術の利活用こそ廣済堂のイノベーションです。これからもインプレミアIS29で、『作る側も受け取る側も感動する印刷』を目指して新たな印刷表現の世界を実現していきます。2月現在、インプレミアIS29では約760件のジョブをこなしましたが、今後さらに稼働を増やしていきたいと思っています。」
お話の後、実際の仕事のサンプル紹介と見学時間を設け、多くの方が手に取って熱心にご覧になっていました。

セミナーの司会進行は国内営業1部1課課長 赤松が務めました。初めにつくばプラント内の会議室にて、常務執行役員国内営業本部本部長の小森よりご挨拶しました。
挨拶では、昨年中国にて開催された展示会China Print 2017の盛況を受け、中国が今後も重要な成長市場であると予測する米・マッキンゼー社の調査結果、印刷機械出荷や国内広告費の堅調な推移、また欧米での書店売上高の増加傾向が示す印刷市場の緩やかな拡大の兆しについてお話ししました。
次にソリューションクラウドKP-コネクトについて、情報システム本部本部長 波多野がプレゼンを行いました。プレゼンでは、KP-コネクトの基本機能に加え、IGAS2018以降展開予定の「自動稼働記録オプション」、「カスタマイズ日報作成機能」、またKP-コネクトProとEQUIOS(㈱メディアテクノロジージャパン)を連携したワークフローシステムをご紹介しました。
最後に、各テーマの出展機や実演の見どころをご紹介した後、KGCにて3つのテーマのもと実演を行い、印刷資材、機器からポストプレスまでワンストップでサポートするPESP(プリントエンジニアリングサービスプロバイダー)としての幅広い印刷ソリューションをお見せしました。

■実演① 高品質・短納期を実現するパッケージ印刷
【制作物】
・ドッグフードパッケージ 500枚
【実演機】
・H-UV搭載菊全判6色オフセット枚葉印刷機 リスロンGX40(GLX-640)
・ブランキングシステム アプリシアMB110E

リスロンGX40は紙厚の幅広さと安定稼動が特長の菊全機です。プロセス4色+ハジキニス+コートニスで疑似エンボスを施したドッグフードのパッケージを印刷し、パッケージに必須の品質維持・管理能力、そしてポストプレスと連携したトータルなソリューションをご覧いただきました。
実演では、KP-コネクトProからジョブのプリセットデータを受け取り、実際の印刷物を印刷データ(PDF)と比べて検査するPDF照合装置で試刷りを確認した後、最高速度18,000回転で本生産を行いました。KHS-AIと1回の測定で見当と色調を自動で印刷機にフィードバックする分光式色調管理装置PDC-SXで素早く印刷を立ち上げ、品質検査装置PQA-S V5により、本刷りの印刷品質を維持します。他にも、実演で使用した資機材K-サプライ商品群や多彩なサービス商品をはじめ、フィーダー・デリバリーの自動ノンストップ装置、新型インキローラー自動洗浄装置など、生産性を向上するオプションをご紹介しました。
ジョブはH-UVの速乾性能ですぐに後加工に移り、打抜機アプリシアDC105を導入された株式会社Jパック様(愛知県名古屋市)のご評価、新登場のブランキングシステム アプリシアMB110Eによるむしり工程の実演、そして完成品のサンプルをご覧いただきました。

■実演② 高生産性を実現するノンストップ印刷
【制作物】
・ギャンギング印刷 200枚
・A4×16P 腕時計カタログ 400枚
・A4×16P ペット用品カタログ 200枚
【実演機】
・H-UV L (LED)搭載菊全判両面8色オフセット枚葉印刷機 リスロンGX40RP(GLX-840RP)
・プログラム油圧クランプ大型断裁システム アプリシアCTX115

薄紙から厚紙まで安定したワンパス両面印刷が可能なリスロンGX40RPでは、KP-コネクトProからのプリセットデータにより、3ジョブをノンストップの「自動運転」をテーマにご覧いただきました。
1ジョブ目の多面付け印刷はすぐに最高18,000回転で本刷りに入り、LEDタイプの乾燥システムH-UV L (LED) の速乾性能や、品質検査装置PQA-S V5の性能をご確認いただきました。実演に使用している「K-サプライ H-UV L(LED)インク KG-914」ほかK-サプライ商品・サービス商品をご紹介し、2ジョブ目から3ジョブ目への自動運転・自動切り替えの間、新たにラインアップしたアプリシアCTX115で1ジョブ目の断裁を行いました。アプリシアCTXシリーズは、KP-コネクトとの連携で後加工までの工程・進捗管理を可能にし、様々な周辺機器やオプションにより最適なソリューションを提供する断裁システムです。他にも今回は鞍掛け中綴じ製本システム スティッチライナー6000も展示しました。
3ジョブ目はインプレミアIS29で同じ絵柄を印刷したサンプルにて、独自のCMSソフトウエア K-カラーシミュレーター2の高精度なカラーマッチングをご紹介しました。切り替え制御システムであるスマートシーケンスと国内初お披露目となるパラレル制御により、A-APCの版交換中にブラン洗浄とインキ設定を同時に行い、切り替え時間・準備時間を大幅に削減しました。これにより、3ジョブの実演はわずか9分45秒で終了しました。

■実演③ 極小ロット・多品種対応のデジタル印刷
【制作物】
・A4×16P ペット用品カタログ
・B2広色域ポスター
・卓上カレンダー/カレンダーケース
【実演機】
・29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム インプレミアIS29
・デジタルカッティング&クリーシング(筋押し)システム ユークリッド (ハイコン社)

デジタル印刷機インプレミアIS29は、専用紙やプリコートが不要で様々な紙厚・サイズ・用紙に高品質な片面・両面印刷が可能です。高い見当精度、UVによる乾燥と両面ワンパス印刷ですぐに後加工ができ、多品種・小ロット・短納期を実現します。1ジョブ目では、リスロンGX40RPで制作したカタログと同じ絵柄を出力してカラーマッチング性能を確認いただき、2ジョブ目でプロセス4色にDICカラー35色およびPANTONEカラー54色の特色を加えた広色域のポスターを出力しました。3ジョブ目の卓上カレンダーでは、12月から1月の順でブックブロック印刷し、丁合いの取れた状態で効率よく後加工に連携できる生産性をご覧いただきました。最後に、ハイコン社のデジタルカッティング・クリーシングシステム ユークリッドによりカレンダーケースの制作実演を行いました。
実演ではインプレミアIS29の国内・海外への導入事例として、水上印刷株式会社様(東京都新宿区)、株式会社廣済堂様(東京都港区)などをご紹介しました。
実演後は、国内営業本部営業2部部長 細野(3月2日は同営業1部部長 菅)によるご挨拶と来場の御礼のあと、実機の見学時間を設け、それぞれの製品やサンプルについて熱心なご質問や対話が交わされ、内覧会は盛況のうちに終了いたしました。

このたびは弊社内覧会にお越しいただき誠にありがとうございました。
KOMORIはオフセット印刷機、デジタル印刷機・インプレミアシリーズと、常にお客様の立場から次世代を見据えた商品を提供してまいりました。今後もコスト削減、稼働率向上、売上増加、高付加価値化など、トータルな印刷システムの構築とお客様の課題を解決するための多種多様な提案に積極的に取り組みます。印刷機はもちろん、K-サプライインキなどの消耗品やサービス商品、KOMORIソリューションクラウドKP-コネクト、後加工のアプリシアシリーズなどを、お客様にトータルコーディネートしてご提案してまいります。これからのKOMORIにも是非ご期待ください。